混沌するマネージメントの時代

Posted on | 2009/10/21 17:52:10 | Comments

そう言えば、先日、インターネットでこんなことが話題になっていました。ことの顛末は下記記事を参照いただけるとよくわかると思います。

[追記あり]COOKPADさんの個別レシピへのリンクは禁止です : ロケスタ社長日記

今回はメールでWEBサイトへのリンクがルール違反ですよ、という通知を個別に送ったわけなんですが、こうやって流出とかではなくて堂々と表に文面が出て、議論の対象になってしまう時代なわけですね。

ブログ炎上、Twitter炎上、誰かが「皆、獲物を探しているんだな」などとつぶやいていましたが、とにもかくもソーシャルメディア的なことってコントロールできないんですよね。

それとは別に、割と名前のあるしっかりしたところの営業さんで、電話では言えても、メールでは書けない、みたいなことをおっしゃられることがしばしばあります。僕としては、発言の責任の所在をはっきりさせてもらいたいので、メールでももらいたかったりするのですが、立場上その発言が記録として残るのは困る、みたいなことをおっしゃられるケースが意外多いんですよね。それは仕事の仕方としてどうなんだ?、と僕なぞは思うわけですが、社風とか文化とかあるのでしょうから、仕方がないんでしょうね。

結局、ルールとかガチガチだと、本来やるべきことが建前上やれないってことが大いにあるわけです。後は不測の事態に備えてEvidenceはなるべく残さないという、負の思考法。でも、これ否定するのは簡単ですが、組織ということを考えた時にリスクヘッジという意味では、しょうがないのかも知れませんよね。

ただ、こういう仕事の仕方はノマド的な働き方にはそぐわないと思いますね。個人的には企業の中でも、「営業」という仕事は、特に「ノマド的」でないといけないと思いますので、そういう不自由さは、営業の知的なフットワークをどんどん鈍重にしてしまうように思います。

先日、時事放談に浜矩子さんというエコノミストの方が出演していらして、「民主党は景気対策なんてものはしません、くらいの考え方でいいのではないか」とおっしゃってたのにふと頭を醒めさせられる思いでした。

エコノミストの発言としては、「最早、経済は政府の景気対策などという施策で、大きな影響を受けるものではない」という面と、「景気対策というスローガンで、あらゆる政策を正当化するのはまやかしである」という二面があると思うのですが、確かに「子育て支援は、景気対策ではなくて、子育てに支援が必要だからやる」って言われた方がわかりやすいですし、説得力がありますよね。賛否は別として意思は伝わってくる。

何が書きたかったかというと、先ほど「とにもかくもソーシャルメディア的なことってコントロールできないんですよね」と書きましたが、例えば政治、行政、経営、ありとあらゆる分野において、ルールによる制御とか管理とかコントロールということは、最早機能しなくなってきたんだと思うんですよね。こういう社会混迷の時にあって、ますますそのことを強く感じます。

文化、雰囲気、みたいなガチガチじゃない混沌を良い方向に導いてくためのある種の穏やかさ、みたいなものがマネージメントに必要になってくるように思います。それは最早、マネージメントではなくなるのかも知れない。むしろ、ブランドを育てる、みたいなことの世界に近いような気がします。

ソーシャルメディアに学ぶところは多くあり、がしかし、実は世の中自体も既に大いにソーシャルメディア的な世界に成り始めていて、何か日本の旧体質然としたところが、そういう変化を包み隠しているだけのような気もしてきました。

本来的に、混沌はマネージメントできないから混沌なのだと思うわけで、そろそろ混沌との付き合い方を考え直す時節なのかも知れません。

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