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人たらし

「人たらし」という言葉があるのは知りませんでしたが、昨年末、先輩に酒の席で「加藤は人たらしだからな」と言われ、よくよく考えず放置していたものの、ふと思い出して、ちょっとインターネットで検索してみました。

「人たらし」の歴史上の代表例はどうやら豊臣秀吉のようです。新春ドラマの『明智光秀~神に愛されなかった男~』で柳葉敏郎氏が豊臣秀吉を演じてましたが、なるほど「人たらし」とはこういうものか、と思い知った次第です。

「ゴマすり」「八方美人」と言うと、あまり言葉的に印象が良くないですが、「人たらし」というのはどうやらいわゆる悪口とも違うようです。元々、「女たらし」から派生してきた言葉でしょうが、女に対してだらしないとか女に対して無責任とか言う「女たらし」の意味で取ると、人に対してだらしないとか人に対して無責任とか言う意になってしまいますが、どうも先輩そういう意図で言ったわけではなさそうです。

せっかく社会に属しているんだから、社交性のある人間ではいたいと思います。元々緊張し易い方ですし、人見知りもしますが、出来る限りオープンでいられるように心掛けているつもりです。ましてや、個人事業ということで言うと、人付き合いは死活問題ですから「人たらし」と評されるということは、何はともあれ今の僕にとっては良いことかも知れません。

それで仮に僕が「人たらし」という前提で話を進めますと(自分でそう思っているわけではないので、何だか変な気分ですが)、人たらしに重要なのは他者への飽くなき興味と探究心ではないでしょうか。

宇宙の神秘や自然の神秘、歴史の神秘も重要ですが、僕は何より人の神秘に興味を惹かれます。日本人だけでもおよそ1億3千万人がいて、その中で自分と接点がある人だけでも実に様々な人がいて、その人その人にオリジナルの人格があって、それは日に日に変容し続けている。こういった環境の中に自分という存在があることだけでも、非常にエキサイティングなことです。

そう考えると「人たらし」ということは、平たく言うところの「寂しがり屋」というのに近いのかも知れません。僕の場合、寂しがり屋であることは自覚しているので、常に寂しがらなくて済むように色々な人との繋がりを大事にしておきたく色々活動しますから、ここ数年「寂しい」と感じたことはないように記憶しています。

10年経っても、20年経っても、先輩に酒の席で「加藤は人たらしだからな」と言ってもらえるよう歩んで行くために必要なのは、他者への飽くなき興味と探究心なのではないかなと思っています。

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