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あなたの○○にplusALPHA

ふと大事な話を思い出しました。そう言えば、今となっては古い遺産なので、kosukekato.comでplusALPHAに触れてませんでした。学生時代にplusALPHAという紙を持って就職活動をしました。僕は当時リクルートで営業をやりたいと思っていて、結構希望を持って幾度も面接に通っていたのですが、結局落ちてしまいまして。3月の終わり頃に、はて困ったなとなってしまったわけです。

実は僕は筆記試験で落ちまくってまして(恥ずかしい話ですが)、あんまり面接まで辿り着けた企業が多くなかったのです。それで、面接まで辿り着いたら100%の勝負ができるようにする、そういう用意を事前にできないかと考えたわけです。それで慌てて4月の頭に作ったのが先述のplusALPHA。もう藁にもすがるという心持で作りました。「書類は一人歩きする」と良く言いますが、この時ばかりは「この書類を一人歩きさせてしまえ!」と企てました。

で一通り仕上がった時に学生時代の仕事のボスに見てもらったところ、「1ページ目を作ったらどうか?」というご指摘を受けました。「日本テレビの○○にplusAlpha」とか「富士通の○○にplusALPHA」とかそういうことです。言うなれば、「おまえの○○がplusALPHA」ではなく、「あなたの○○にplusALPHA」にしろ、ということです。これはかなり大きな軸足の転換でした。

自己PR書というだけの位置付けでplusALPHAを使っていても機能しなかったと思います。「あなたの○○に」という視点があったから、「そちら」と「こちら」を別々に切り離さずに論じることができたのだと思います。結果的には1ページ目は作りませんでしたが、逆に紙の説明なぞは大してせず、面接の時には「あなたの○○に」の話を散々したので、意図した展開だったと思います。

思い起こせば就職活動とは言え、plusALPHAというのは「加藤康祐」として、会社の傘を被らずに提出した初めての書面ということになろうかと思います。今読めば青臭いきらいもありますが、重要なエッセンスは今に通じるところがありますし、その後の個人事業主としての加藤康祐に連なる試金石だったのであろうとも思うので、ある種、僕の社会人としての20代の原点と言えるかも知れません(10代から仕事はしてたんですよ)。

自分としては今の方が遊びがあってゆったり構えて仕事ができていると思えるのですが、一方で当時は「青雲の志」みたいなものを以って認めたものだと思うので、機会があるごとに見返すべき内容だという気もします。

学生さんが僕の話を聞いて、plusALPHA方式で就職活動してみたなんて話をちょくちょく聞くようになりました。これが誰にとっても最良とは決して思いませんが、あるストーリーとして自分を理解してもらう、ないし、ある提案として自分を理解してもらうという意味では一つのアプローチではあると思うのですよね。

僕を理解してもらうためには、「あなたにとっての僕」を認知してもらうことが一番の近道だということ。

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