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梅田望夫的視点の意味

梅田望夫氏というのは何だかブログ界の寵児というか、いやさコンサルタントとして日米を又にかけて活躍されて来た方だから寵児という言い方もふさわしくないのだと思いますし、広く一般にその著作と共に知られた存在でありますが、「あのオプティミストっぷりには愛想が尽きる」とか、「シリコンバレーの風土と日本の風土は違う」とか、「アメリカ迎合主義もいい加減にして欲しい」とか(以上、小生の創作ですが)、異論はある人も多いのではないかと思います。

僕としても色々一連の著作読んでそれなりに影響を受けて、でもWEB 2.0なんて言葉は泡沫候補ならぬ泡沫ワードで、何かこう消化に今も苦しんで腸の辺りでグズグズしてる感じなのですが、個人的にどう影響を受けたかと言いますと、改めて「勉強しろよ!」って言われたな、という感じなのです。

天は人の上に人を作らず、天は人の下に人を作らず」という記事が、実はこのブログで一番アクセスの多い記事なのですが、福沢諭吉氏が『学問のススメ』の冒頭で、結局何を言ってるかと言うと、やっぱり「勉強しろよ!」ってことなんです。

そういう意味じゃ、梅田氏という人は日本人にとっての21世紀最初の啓蒙思想家なのではないかと思います。思想というほど堅苦しい説明の仕方ではないですけど。そう福沢氏が渡米して帰って来て日本人を育てようとしたように、梅田氏もシリコンバレーに渡って感じた諸々で、日本人にもう一度学ぶ芽を植えつけたかったのではないかと感じます。

シリコンバレーってスゴイよ、オープンソースってスゴイよ、って聞いて「コンチクショウ、勉強してやる!」って思えればしめたもの、梅田氏の著作では「そんなんじゃ駄目だよ」って色調の論はあまりありませんが、今の日本人見て少なからず、勉強が足りないんじゃないかと感じているんじゃないですかね。だからきっと趣向を変えて色々書くんだと感じます。

逆に言えば「勉強しろよ!」というただそれだけのことを、あんなに労力かけて親切に手ほどきしてくれる人もいないんじゃないですかと。それが彼のビジネスの一翼なわけですが、ちょっと福沢諭吉を重ねて見てしまうわけです。

梅田氏の著作に輝かしい未来を想起して心をときめかす、というのは僕の感覚だとちょっと違う気がします。ただ「勉強しろよ!」というだけのことを、こんなに懇切丁寧に話法を巧みに説教食らった感覚はこれまでになく、それは僕が彼の大学の遠い後輩にあたる、というだけのことではないような気がしています。

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