椅子

Posted on | 2009/9/20 11:47:17

昔はなんでデザイナーがそこまで、
椅子に固執するのかわからなかった。
馬鹿みたいに高い値段がついているものもあるし、
椅子だけで個展が行われたりする。
箪笥や洗面台や便器ではそういうわけにはいかないのではないか。

なぜゆえ、椅子なのか。

けれど25歳を過ぎて軽い腰痛持ちになって、
椅子がなんでそこまで重用されるかわかった。

腰痛になるからだ。

そんなわけで、今年ハーマンミラーのアーロンチェアを買った。
学生の時の親分が座っていた椅子だ。

よくわからないが腰痛が嘘のように消えた。

かっこいいとか、カワイイとか、楽しいとか、嬉しいとか、
デザインが人に与えられる様々な心象というのはあるだろう。

ただ「腰痛が消える」ってのはスゴイんじゃないか。

いつか手に入れたいのは、
ウイングチェアという奴だ。
足もとに獣の皮でも敷けば、
「王様になった気分」に浸れるのではないか。

でもそれはあくまで気分であって、
椅子というもののデザインの普遍性は、
「腰痛が消える」ってことにある気がしてならない。

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