バス

Posted on | 2009/9/20 13:11:24

旅は道連れ世は情けというが、
僕の乗るバスは駅と団地を循環するだけで、
いつも変わりばえがない。

ご近所さんの乗り合いバスなので、
当たり前と言えば当たり前。

ただそれでもたまにドラマがある。

小学生が突然、
空に太陽がある限り、
と歌い出した。

最初母親の叱る声が聴こえ、
徐々にオバサマがひそひそ始め、
最後にどこで覚えたんだかな、ガハハ、
などとやる。

バスに音がないのは、
静寂なのではない。
無音なのである。

バスのエンジン音と、
運転手のアナウンスは聞こえるが、
乗客の態度というのは、
得てして無音を決め込んでいるものである。

そういう空間に、
ふとしたきっかけで、
空気が綻び穏やかにざわめきが伝播するのは、
最初に一石を投じた無邪気さを、
称賛せざるを得ない。

いかにせん、
空に太陽がある限り、でございますから、
いかにせん。

Facebook
Twitter

Twitter Updates

    follow me on Twitter
    Flickr