2010年に読みたい本
Posted on | 2010/1/1 0:49:39
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。謹賀新年のエントリは実は11月くらいに仕込んでいたので、新年の初エントリという感じがいたしません。というわけで、新年企画で今年読みたい本を挙げてみたいと思います。
『夜と霧』 Viktor Emil Frankl
みすず書房
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とにかく読んでほしい本
読むだけで人生観激変
新訳で本作品はさらに価値を高めた。
希望的
腹を括って、どっこい生きてやら〜
カヤックの柳澤さんの『アイデアは考えるな』で取り上げられていた本です。
名著の新訳には、つねに大きな期待と幾分かの不安がつきまとう。訳者や版元の重圧も察するにあまりあるが、その緊張感と真摯さのためか、多くの場合成功を収めているように思われる。本書もまた、その列に加わるものであろう。ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。「生きることからなにを期待するかではなく、……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」というような忘れがたい一節が、新しくみずみずしい日本語となって、随所に光をおびている。本書の読後感は一手記のそれではなく、すぐれた文学や哲学書のものであろう。今回の底本には、旧版に比べてさまざまな変更点や相違が見られるという。それには1人の哲学者と彼を取り巻く世界の変化が反映されている。一度、双方を読み比べてみることをすすめたい。それだけの価値ある書物である。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹
新潮社
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「可能性の世界」について
読ませる
村上ファンから最も支持されている作品
春樹嫌いでも
弱々しい物語
『ノルウェイの森』がTran Anh Hung監督で映画化されると聞き、村上春樹氏全盛期(というと、失礼なのかも知れないけど)の作品を読み直したいなあと思い、やっぱり僕がもう一度読みたいのは一番好きなこの作品。小説における「世界」とは何ぞやということを高校時代に強烈に植え付けられた本。
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
『随筆 泥仏堂日録』 川喜田半泥子
講談社
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友人のデザイナーに陶芸の話をしてみたら薦められた川喜田半泥子氏。「東の魯山人、西の半泥子」の西の方ですね。僕の好きそうな匂いがプンプンします。
東の魯山人、西の半泥子」と並び称された一流の風流人―川喜田半泥子。伊勢の豪商の家に生まれ、銀行頭取、地方議員などの要職をこなしつつ、書画、茶の湯、写真、俳句と、その多芸ぶりを発揮。とりわけ陶芸では破格の才を示し、自由奔放ななかにも雅趣に富む造形世界を創造、「昭和の光悦」と声価を高める。数寄の作陶家・半泥子の陶芸論を中心とした、遊び心溢れる、貴重な随筆集。
『逝きし世の面影』 渡辺京二
平凡社
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現代最大の悪書
昔の日本は現代に通ずる
未来に開かれた著書
仰々しい帯ですが中味は外国人の目でみたDiscover Japan
これからの未来は過去から学ぶ
岡倉天心の『茶の本』を読んで、ますます日本文化を考える系のことに興味が尽きないのですが、次に読みたいのがこれ。懐古趣味にならないように読みたい。
「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしようとする合意とそれにもとづく工夫によって成り立っていたという事実だ」近代に物された、異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問うた大冊。1999年度和辻哲郎文化賞受賞。
『アーサー王物語』
筑摩書房
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アーサー王物語1,2
リアリティあるファンタジー
とうとう通して読める
ビアズリーで買い、でしょうかね
古典なんですね
まだどの出版社のものを読むか決めかねているのですが、『巌窟王』『三銃士』に続き、何となくあらすじ覚えているけど、読み返してみたい、昔親しんだ物語シリーズ。
魔剣エクスカリバー、円卓の騎士、魔術師マーリン、騎士ラーンスロットの冒険、トリストラムとイソルテの悲恋、聖杯探求…。あらゆる英雄譚、恋愛譚、奇蹟譚の伝承が詰まったファンタジーの宝庫―「アーサー王伝説」。本シリーズは、1485年刊行の原典・キャクストン版を、全訳し紹介する、本邦初の完訳版。「1」は、原書全21巻のうち1巻から6巻までを収録。
『FREE』 Chris Anderson
日本放送出版協会
売り上げランキング: 1

仕事観をゆさぶられます
気づかずともフリーのビジネスモデルに組み込まれている
「自明である」と切り捨てられない良書
「古くて新しいビジネスモデル」 これまであるようで無かった本
とりあえず読んでも損は無し
ビジネス書でこれは読んでおきたいというのは珍しいのですが、年末話題になったこれ、まだ読めていません。読みたい。
なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?あなたがどの業界にいようとも、“無料”との競争が待っている。それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得るこのフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか。
『青山二郎全文集』 青山二郎
筑摩書房
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青山二郎とは何者か
よくできた人間
お買い得
白洲正子さん言うところの「じいちゃん」。青山学院的なことって最近興味があって、ともすればノマドワークスタイルみたいなことと繋がる文脈はないかと思い、ご本人の文章読みたいなあと。
青山二郎は、小林秀雄、白洲正子の骨董の師匠としてだけでなく、河上徹太郎、中村光夫、宇野千代といった周囲の人たちにも大きな影響を与えた。その青山の信仰とは、知識に依らず、眼を頭から切り離して、純粋に眼に映ったものだけを信じるという「眼の哲学」であった。やきものから学んだ眼力によって、骨董はもちろん、人間の真贋から社会批評まで、ズバリとその本質を言い当てる。青山の文章は、独特な比喩とともに難解なところもあるが、知識ばかりが横溢する現在、もっとも辛辣な文明批評となっている。上巻は、「梅原龍三郎」「北大路魯山人」「小林秀雄と三十年」「贋物と真物について」など、美術と人物に関する文章43篇を収録。
相変わらずぐちゃぐちゃですが、今年も読みますよー。


Blogging, Book

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意外と知らない、「ヒトリシゴト」。案外、愉快で、楽しいです。気軽に読める、ビジネスエッセイ。

プランナー、加藤康祐のブログ、kosukekato.com : the idea espressoに掲載したコラム、2006/7/20「歴史は作られている」から2010/5/23「行為が流通するプラットフォームに新しい時代を感じる」を一冊の本にしました。

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