シュウカツ再考

Posted on | 2010/1/6 16:08:38

就職活動なんて最早昔話で、そもそもうろ覚えだし、僕の頃の話はもう役に立たないはずで、まあ何と言うかただ蚊帳の外で今日日の学生さんは大変なんだなあと思っておったのですが、キヤノンマーケティングさんのリリースがTLで大変話題になっており、読んでなるほど、こういう動きが出てきたかと感心させられたので、まあノマドのこと含めて、少なからず今後就活前の学生さんに会う機会もあるので、考えておいた方が良さそうだぞと。

採用スケジュールに関する重要なお知らせ

是非、リンク先で全文読んでいただきたいのですが、内定出した瞬間、合宿と称して学生を山奥に連れ去って缶詰にしていた時代があったことも考えると、なかなかどうしてこういう考え方は好感が持てますよね。ただ糠喜びできないのは、企業の業績と雇用の関係性のタイムラグ、というかバッファが、より少なくなるモデルをこの文章は示唆しているということ。

1~3月の業績、つまりは決算を待って、その年の雇用を調整すると。世の中、2~3年先の経済情勢が全然見通し効かない状態ですから(専門家の意見聞いても、これだ!という見解はないですよね)、ある種、自然なことだと思うのですが、今後は業績と雇用をより密接に結びつけて微調整していかないと、会社組織も大変なんだよ、ということでもあろうかと思います。

などと考えると、本当に厳しくなるよな、という気がしています。厳しいということは、楽できなくなるよということだけじゃなく、現に今もそうなのだと思いますが、企業と学生の関係性が、これまで以上に厳しくなるように思います。僕の時はぬるま湯だったなんて言うと、それはそれで失礼だと思うのですが、就職氷河期なんて言われてたとは言え、今の状況と比べれば随分学生の危機感も緩慢だったと思いますし、あの当時は積極採用か消極採用かぐらいの分布だったと思いますが、今は採用するかしないかという次元になっているわけでしょう。

じゃあ就職できればいいのかというとそういうわけでもない。じゃあ就職できなくてもいいのかというとそういうわけでもない。就職できても、その先の未来は終身、約束されているとは到底言い難いですし、就職できなくてもいいのかというと、どうですか、大学卒業してすぐに食えるレベルまで行ける人、いるかもしれないけど、そのための環境って決して十全ではないでしょうし、昔みたいに起業して失敗しても再就職って保険もなかなかどうして、という感じじゃないでしょうか。

そんなこといったら八方塞がりじゃないか、と思うわけですが、多分今回の不況って一過性のものじゃなくて、ある種これまでの構造的な行き詰まりの様相を呈していて、これから企業との関係性を考えなければいけない個人って、殊に日本にあっては誰も経験したことのない、未体験ゾーンに足を踏み入れるのだと思うのですよね。

だから、先人の話を聞くにしても、今、その話の何が通用しないか、ということを環境に合わせて考えなければいけないだろうし、マニュアル的に対処はできない前提で動いた方がいいだろうし、こういう時代にあっても不朽で普遍なことということには磨きをかけておかなければいけないだろうし。過ぎた人がちょっとためになる話をしてあげられる時代じゃなくなって来たなあという感じがします、警鐘の銅鑼ガンガン叩くしかないというか。

ただまあとは言え、何とかなるものだと思います。僕も割と色々ありましたが、何とかなってます。こういう時には有り体になってしまいますが、「勇気」と「覚悟」と「胆力」です。後は今まで積み上げてきたものしか役に立ちません。方法論と根性論に分けると根性論でしかないわけですが、方法論は経験を分解したものなので、こと日本人の未体験ゾーンに挑む人達にあっては、自分で仮説を検証するしかありません、と僕は思うのですよ。

僕らの方は、ノマドワーキングスタイルというか、もっと単純に、就職しないという個人の選択に対して、その中の一つのケーススタディを提示する必要性はこれまで以上に感じますよね。頑張らないとな、頑張ろう、頑張ろう。

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