ファッションというプラットフォームについて考える
Posted on | 2010/8/15 0:01:35
あまりファッション業界というものに詳しくないですが、それはそれ、いつもの一ユーザ、素人私見という若干卑怯な(笑)立ち位置で考えてみたいと思うのですが、まあなんでファッションの話を始めたかと言いますと、日本でこれだけプラットフォーム、プラットフォーム言っているわけなので、次に変革が起こりそうなプラットフォーム考えてもいいのかなあと思ったんですよね。
若干ブーム感があるプラットフォームの議論ですが、実はそんなに目新しい話ではなくて、ようは既存のプラットフォームに新しいプラットフォームが駆逐されている、ないし駆逐されようとしているだけだと思うのですよね。音楽、映像、書籍、ゲームなんていうコンテンツが今のところ議論のメインになっていると思います。
ただ、BtoBのマーケットプレースみたいなものは、既に2000年頃から議論に上がってきているわけですし、割と小規模なメーカーなんかは調達も中国のマーケットプレイスで行ったほうが割安迅速だったりするようです。代表的な中国の巨人はこちらですね。
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ファッションの話に戻りますと、日本のファッション業界って結構外から見てても面白いなあと思っていて、ビッグメゾンやファストファッションが日本法人やっている一方で、デパートの紳士服売場に入っている海外のブランドとかは日本のファッション企業のライセンシービジネスみたいな印象強いですし、セレクトブランドの販売代理業みたいな企業もありますし、総合商社も海外アパレルの代理店してたりしてますし、セレクトショップみたいにバイヤー買い付けの世界もありますし、当然ドメスティックブランドもあるわけで、複雑だなあと。
ただ、インターネットが発達して、輸送コストが激減している現代にあって、海外ブランドが日本に入ってくる過程で、小売業者以外の仲介業者が間に入る理由って本来的にあんまりないと思うんですよね。消費者にとってはコストが嵩むだけだったりする。
実際は日本に合わせたサイジングとか、商品ラインナップの選別とか、日本独自企画とか、プロモーションとか、色々あると思うんですが、そういうの別になくてもいいかなあ、というか、そういうのが存在し得なくなると、プラットフォームとしてはむしろ今風になりますよね。
僕の経験としては、結構International Shippingで買い物してます。こことかこことかこことかこことか。まあ単価があまり高い買い物はしてないので、送料入れて日本で買うよりそこそこ安いという程度でしょうか。決済はPayPal使うといいですね。
日本でも着ないと買えないと言っている人が多い一方で、ZOZOTOWNや楽天の成功しかり買う人は買っているんですよね。ただそれも突き詰めていくと、ZOZOTOWNもセレクトショップなんかの間口になっているだけだし、楽天のショップも一部を除くと、どうも日本の販売代理店から卸してもらっているだけのように見える。というところで、ネットショッピングが普及しているということと、ファッションのプラットフォームが、コンテンツビジネスのように変革を迎えているかというと、必ずしもそうではないのかなあと。
これまで、数十年、海外ブランドと販売代理店との間に培われてきたパートナーシップがありましょうし、コンテンツのそれに比べると、情報だけで購入を決定できる人も少ないことも確かで、なかなか具体的にどうというのがイメージし辛いですが、ことに輸入物に関してはその辺りぶち抜かれると大分商品の定価って変わってくるじゃないかなあと思うんですよね。下手すると日本に入るのに倍くらいの値段になってたりしますからね。
ZOZOTOWNや楽天はある種販売のプラットフォームを大分様変わりさせたのだと思うのですが、流通のプラットフォームがまだ変わってないのかなあという印象です。ただ、プラットフォームということが、コンテンツか、それ以外か、という話は早晩切り上がって、在庫を抱えるような商品にも襲いかかってくる気はします。特にローカルとグローバルの境界がどのように変化するのか、という辺りが面白いかなあなどと感じています。
ただ個人の趣味嗜好の偏りや、流行り廃れの強い業界でもありますが、究極、Made to Orderが一番合理的で、今までそうやって大量の物を捌けなかったからたくさんの余剰が出ていたわけだけれども、小ロット高回転のファストファッションと、場所や時間のコストを激減させたネットショッピング、それらが提示した問題意識の向こう側に、何か解があるやも知れぬなあなどと今考えています。
実は話の発端は、今日ユニクロでシームレスボクサーブリーフなるものを購入してきたんですが、それを祖母と見ながら、こんなんあると洋裁屋なんてお払い箱よねえ、なんて話になりまして(祖母は戦後在日外国人とかにオーダーメイドの洋服を仕立てたりしていた)、まあ考えとこうかなというところであったのです。


意外と知らない、「ヒトリシゴト」。案外、愉快で、楽しいです。気軽に読める、ビジネスエッセイ。

プランナー、加藤康祐のブログ、kosukekato.com : the idea espressoに掲載したコラム、2006/7/20「歴史は作られている」から2010/5/23「行為が流通するプラットフォームに新しい時代を感じる」を一冊の本にしました。

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